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太陽の塔のまのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
2.9
岡本太郎と太陽の塔と大阪万博のことを知りたくて観た。この点については映画の前半で大体知ることができる。
が、中盤の原発についてのパートは明らかにこの映画に無理にねじ込んだ感が否めない。もちろん、岡本太郎が原子力に反発していたのは重要な点だと思うが、本人は3.11を目にしていないし、そもそも本人とそこまで関係がない話題が続く。「明日の神話」に「付け足し」をしたアーティストのインタビューだけでもこのパートは十分だったのでは。
この映画はドキュメンタリー映画というよりも、有名人による解説映画だ。興味深い点も多々あるが、頭でっかちな内容だ。自分としては、30秒ほどしか使われていなかった、近くで生活する一般人にとって太陽の塔はなにか、というインタビューの方がもっと観たかった。「無名の人の力」が岡本太郎のテーマの一つではなかったのか。それに、岡本太郎本人の映像ももっと観たかった。
映像は綺麗だった。
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