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太陽の塔のサンのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
4.0
すごく良かった。太陽の塔、岡本太郎氏ってこんなに面白いんだと思えた映画

インタビューがメインでたくさんの専門家が語ってる

この映画で1番印象に残ったのは「ぶつかり合いこそ調和だ」という言葉

1970年の万博のテーマは人類の進歩と調和であった

他国や日本の他チームが宇宙や科学での進歩をアピールする中で、岡本太郎氏の表現は生物の根源に近づくという方向で一貫していて
なるほど岡本太郎氏はこの万博のテーマの一つである調和のためにとても重要なアンチテーゼでありカウンターだったんだと思う

人間の原始的な可能性を近代社会は否定したと語っていた。
原始的な可能性ってなんなんだと思うけれど
稲作が始まる前の縄文時代や渡来人の影響が薄い沖縄や東北、北海道を見ると少しわかる気がする
土の匂いを嗅ぎ、風の歌を聴く、そこにもっと豊かな生きがいがあるんじゃないのか

生物の根源に近づくほど新しいことに気づく
1970年も岡本太郎氏はそう問いかけていたけれど
「進歩、成長より成熟に目を向けるべきではないか」という考えは2024年に生きる自分にもまだ強く響いた

1970年の万博の映像を見たときのの高揚感はすごかった。あれを見ると来年万博の内容や影響が楽しみになってしまう
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