音音

八重子のハミングの音音のレビュー・感想・評価

八重子のハミング(2016年製作の映画)
3.6
若年性アルツハイマーという
重たいけれど、見て見ぬフリは出来ない、
誰もがいつかはなりえるテーマでした。

夫婦の相手を想う愛
家族を大切に想う愛
身近な人達のやさしい愛
この映画は沢山のやさしさに包まれていて
幾度も涙しました。

「怒りには限界があるけれど
やさしさには限界はない」
ハッとさせられる言葉でした

'お薬はやさしさ'なんだ、
と幼い男の子が読み上げる作文に、子どもな言葉ながら、だからこそまっすぐで直球な言葉で、心にグッときました。

綺麗事だけではいかない事だらけだけれど、
八重子さんのいる世界は間違いなく
やさしさで溢れていて
愛が溢れていました。
大切な人にやさしくしたい
素直にそんな風におもえました。

ラスト、高橋洋子さんが、いい日旅立ちの歌詞とリンクして、涙せずにはいられませんでした。

もっともっと多くの映画館でやってほしいですし、
年配の方だけでなく、これからの未来を担っていく若い方々にも必ず老後はやってくる、
もっともっと多くの方々に観て頂きたいです!!

エンドロールが終わり鑑賞後、
あかりが点いて、
「本日はありがとうございました!」
と監督さんがいらっしゃったようで、
その場にいた皆さんビックリされていて、
そのわざわざ声をあげて下さった事にまた心を打たれました。
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