すとんこ

八重子のハミングのすとんこのレビュー・感想・評価

八重子のハミング(2016年製作の映画)
4.0
パンフレット所有

ガン告知を受けた夫が、若年性アルツハイマーを発症した妻を介護するって話☆

これだけ聞いただけで、テーマの重さに押し潰されて、わたくし的に「観ない」タイプの映画なのですが、主演の升毅さんの舞台挨拶があるってことで鑑賞!

妻の記憶がなくなっていく現実を受け入れながら、時には周囲の人々の助けを借りて、ただひたすら“優しさという薬”を妻に与え続ける夫の姿に胸を締め付けられました。

そして迎える別れの時・・・
妻にすがり付いて泣き叫ぶ夫の姿に、劇場では基本的に泣かないわたくしですが、涙を止めることは出来ませんでした(泣いたのは「クリード チャンプを継ぐ男」以来!)。

夫が介護生活の中で得た思い、
「怒りには限界があっても、優しさには限界が無い」
という言葉がわたくしの心を深く貫きました。

自分の内の、ぐっすりと眠っていた人間性を叩き起こしてくれる一本(* ̄ー ̄)☆
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