【 智恵子は 見えないものを見、聞こえないものを聞く 智恵子は 行けない所へ行き、できないことをする
智恵子は 人間界の 切符を もう 持たない】
智恵子抄
共に教師として 連れ添った 石崎夫妻
人生は 時として 残酷
夫(誠吾)が ガンを発症
妻(八重子)は 取り乱す
【 お父さん お父さん !
お父さん死ぬんか】
追い討ちをかけるように 八重子には
若年性アルツハイマーの兆しが
本編を通じて ずっと 誠吾が 八重子に寄り添っている 八重子が 何をしても 優しく
見守り いたわっている
榎木 【もしかすると お前をガンと闘わせるために 自分がアルツハイマーになったんかもしれんのぅ】
妻を残して 自分が先立つわけにはいかない
12年間の 壮絶な介護
榎木 【 お前は医学の世界に 奇跡を起こしたよ アルツハイマーは5年で寝たきり
持って8年 八重子さんを見てみい
食事を自分で噛んで 飲み込んどった
声を出して 笑ろうとった
なにより 最期の顔じゃ お前がそばにおって 優しくしとったから あんなに穏やかな顔で送られたんじゃ
八重子さんの 人としての尊厳を お前は守ったんじゃ 】
歌好きだった八重子さん
誠吾には 今も聞こえる
八重子さんの ハミング