映画太郎

八重子のハミングの映画太郎のレビュー・感想・評価

八重子のハミング(2016年製作の映画)
4.0
【 智恵子は 見えないものを見、聞こえないものを聞く 智恵子は 行けない所へ行き、できないことをする
智恵子は 人間界の 切符を もう 持たない】
智恵子抄

共に教師として 連れ添った 石崎夫妻

人生は 時として 残酷

夫(誠吾)が ガンを発症
妻(八重子)は 取り乱す

【 お父さん お父さん !
お父さん死ぬんか】

追い討ちをかけるように 八重子には
若年性アルツハイマーの兆しが

本編を通じて ずっと 誠吾が 八重子に寄り添っている 八重子が 何をしても 優しく
見守り いたわっている

榎木 【もしかすると お前をガンと闘わせるために 自分がアルツハイマーになったんかもしれんのぅ】

妻を残して 自分が先立つわけにはいかない

12年間の 壮絶な介護

榎木 【 お前は医学の世界に 奇跡を起こしたよ アルツハイマーは5年で寝たきり
持って8年 八重子さんを見てみい
食事を自分で噛んで 飲み込んどった
声を出して 笑ろうとった
なにより 最期の顔じゃ お前がそばにおって 優しくしとったから あんなに穏やかな顔で送られたんじゃ

八重子さんの 人としての尊厳を お前は守ったんじゃ 】

歌好きだった八重子さん
誠吾には 今も聞こえる
八重子さんの ハミング
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