WillowMarrais

鉱 ARAGANEのWillowMarraisのレビュー・感想・評価

鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)
4.7
本当の闇の中で人工的な光は意味を持つ。
そして重機の轟音はそこでの営みの正しい音声として存在する。
坑道の中の世界と外の世界では
まるで時間という概念が違うかのように
反転している。
本来、暗闇は安らぐ場所であるのに
この作品の中では暗闇は極限の世界。
雑多な外の世界(元の世界)が
チルできる場所となっている。
この違和感を当たり前のように生きている人たちがこの世に存在することを
なんの説明もなく提示される。
素晴らしい映像であり
素晴らしいindustrialである。
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