昇降機とトロッコによる前後左右の奥行き。タナトスの象徴たる闇にこそ、光が差し、生々しい息吹が顕れる。転じてなにか超越的な美しさを抱える「地上」における静謐さ。この象徴的な二つの世界の対比は、栄華は野…
>>続きを読む京都の出町座にて。
暗闇、鉱物、埃、重機、汗、光、轟音、
地下300メートルは宇宙だ。
この中で、カメラを回し続けたことがすごい。力ある映画。
現地の人々にとっては、ただ、そこにある日常の1シーン…
観客は夢の世界を求めて暗闇に潜るが、映像が発明された時代のぼくらは、それが夜世界だけではないことを知っている。ゼログラビティみたいに、映画館が近くにあってよかったと思える作品。
まさかあの構図でい…
このレビューはネタバレを含みます
音が心地良すぎる...
もっとずっと芸術的だけれど、ASMR動画と通づる部分があるかもしれない。
監修が「ニーチェの馬」のタル・ベーラということで、妙に納得してしまった。
視覚的にも、濃厚な闇と強い…
人間が掘り進めた坑道も蟻の巣も、星にとってはバクテリアが肌を荒らした程度かもしれん。
せっせっと100年も鉱物を採掘しても、星にとっては垢すりが過ぎてヒリヒリする程では無いかもしれん。
そんな事を思…
暗闇と光、静寂と騒音、人間と無機物、現実と異世界が織りなす68分。
鉱山や掘削機に対して人間の卑小さ猥雑さゆえの人間らしさ愛おしさ。
コーヒー飲みながらインダストリアルな夜を優雅にすごしてたんだけど…
(C)film.factory/FieldRAIN