すがり

少女は悪魔を待ちわびてのすがりのレビュー・感想・評価

少女は悪魔を待ちわびて(2016年製作の映画)
3.7
ちょっとね、すごいこれ。
話としては復讐するってだけ。
明らかに犯人の男が捕まるけど、罪状不十分。
刑期が軽め。
だからまず15年の間犯人が出てくるのを待ってる。
ここから始まるという状況設定がなかなか贅沢。
しかも目的が犯人の再逮捕って言うんだからさらにワクワク。
当時証明しきれなかった罪を明らかにしてまた逮捕したいんだって。
単に殺したいという方向に行かないおかげで、何をどうするのかということが気になって仕方ない。

当時犯人を追い込みきれなかった刑事と、当時の事件で父親を失った元少女がそれぞれの方法で犯人に肉薄していく。
こういう映画の何がすごいかってさ。
すごいということ、何が良かったのかということ、
この説明や濁した表現、それがもうネタバレになるってところよ。
だから本当はもう手遅れで申し訳ない気もするんだけど、とにかくすごいんだわ。
目的に対する執念だとか。その手段に対する覚悟だとか。

このハリウッド的アクションとでも言うような勢いを持ちつつ、
ラストのようなしんみり切なさもある余韻で終えられる。
こういう雰囲気は韓国映画だなって感じがする。
サスペンス系は韓国映画が強いってのはよくよく聞くけどまさにだね。


あと内容とは全然関係のないけど、犯人役の人結構好き。
肉体美で色々と釘付けにさせられたし、なんといっても最後の表情がたまらんです。
すがり

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