このレビューはネタバレを含みます
今泉監督作品が好きなので鑑賞。
作品全体に漂う不思議な雰囲気に段々引き込まれていった。
どこか非日常だけれど「人の数ほど日常がある」というように、こんな出来事もどこかにあるかもしれないと思わせる力があった。
開始6分くらいの飲み会シーンの梶原が卑屈すぎるし、それをぶつけているのもすごい苦しくて1度止めた。そのくらい気持ちがぐちゃっとなった。
抜けのある空間が美しかった。映像もホームビデオのような雰囲気の場面があって、思い出す記憶に近くて素敵だった。暗転の使い方が独特でそれも記録の断片を見ている感じがして良かった。
義人がパンの耳を食べて、青葉がパンの内側を食べる。パンはあの部屋みたいだと思った。