どど丼

アマンダ・ノックスのどど丼のレビュー・感想・評価

アマンダ・ノックス(2016年製作の映画)
3.8
「落下の解剖学」の着想元の1つにもなった殺害事件の顛末を、加害疑惑を掛けられた女性を中心に振り返るドキュメンタリー映画。

事件の当事者から当時の捜査官やマスコミなど、多角的な証言から事件の流れを追っていく構成だが、とにかく人間の不可解性をズシンと見せつけてくる。センセーショナルな話題なだけに、有る事無い事を書き立てたマスコミの功罪も問うていて、当時の記者が常に正当ぶったヒール役(本人無自覚)として出てくるのがとんでもない。警察や検察、マスコミの悪い側面って、日本と全然変わらん(というかもっと酷い)よなぁ……。

事実は小説より奇なりとは此れ此の事。結局難事件って第三者の捜査では限界があって、まさに神のみぞ知る状態……。色んな視点を織り交ぜつつも少々極端な描き方だが、事件については色々と知れて良かった。アマンダとラファエルに関しては冤罪判決で一旦解決しているのだから、「スティルウォーター」に対して本人が批判するのも納得ですよね……。
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