このレビューはネタバレを含みます
キリスト教における「救済」に踏み込んだテーマが重たかった。叔父に裏切られても、自分の信仰に基づき正しくあろうとしたビリディアナは最終的に物乞いにも裏切られ犯される。ホルヘがビリディアナに、「全ての物…
>>続きを読む誓願の儀式の直前に院長のすすめで生活費を援助してくれていた叔父に会いに行ったシスター・ビリディアナは、その後の生涯を大きく変えることになる出来事に遭遇する……。
これも冒涜的かつあまりにもひどすぎ…
物議を醸しやすい「神の不在」と「格差社会での貧困層側の問題」を露悪的に扱って数カ国で上映禁止になってもパルム・ドールを取るのがさすがブニュエル
貧困が生まれる社会構造を批判する作品が多いけど今作は完…
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おもろい!
人は聖人にはなれないし恵まれないものだからと言って良い人とは限らない
そこも含めて多面的なのが人間
ひたすら気持ち悪いのになぜか笑えてくる
信仰心を徹底的に揺さぶり叩きのめしてくる映画
…
【不完全だからこその人間味】
サルバドール・ダリ先生と共同で「アンダルシアの犬」を撮ったブニュエル監督作品。
これはまた凄まじい変態映画ですこと!
ブニュエル監督の通常運転でございますね。
まず修…
修道女の慈善と堕落した人々の交流。本作の内容が不誠実かつ冒涜的だとしてバチカン市国から批判を受け、スペインでは長らく上映禁止の措置が取られていた。その上、本作とカンヌでの受賞はフランコ政権下で存在し…
>>続きを読む足元から艶かしくティルドアップしていくキャメラは、倒錯的な願望を纏いつつも追い詰められたような叔父のビリディアナに向ける視線を表象し、男たちの錯覚を引き受けながらその美しさを磨きあげる彼女は壮大なカ…
>>続きを読む前半の違和感しかないパンは、サスペンスの効果を高めている。また、夢遊病や罪と死などの要素を置き、後半でそれらを具現化している。そして、足や灰なども作為的に映されている。
一方後半はカメラの動きが統一…