ふじこ

レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

いかにもハズレっぽいジャケットにハズレっぽいタイトル。
本編も予算がね…感が強いものの、任務が始まってからは一転して面白かった。

WW2ロシア戦線、最前線からは外れた場所にある基地であまり緊張感のない空気の部隊に、新たに女性で構成された部隊が補充されてくる。
主人公のヴァルコフ曹長は おぉ… と思いながらも兵士として接するも、女性だけの部隊の空気にちょっと気まずい。
しかしある日哨戒に出た女性兵士が森で2名のナチス兵を発見。線路を爆破しに来た工作兵と認定して女性兵士5名を連れて先回りしに沼を行軍、湖の畔に辿り着くも…ってお話。

2名だと思った敵は16名、対してろくな戦闘経験もなさそうな女性5人と曹長だけ。
一人は助けを呼びに離脱、もう一人は偵察中に気を利かせて曹長の煙草を取りに行って遭遇した敵兵に刺されて死亡。
もう一人気の弱そうな女性は、頭上を歩くナチスを恐れてママ!と叫んで逃げ出した瞬間に射殺。
残った3人で迎え撃つ場面では、手榴弾で負傷した女性の手当の時間を稼ぐ為に勇敢に立ち回って射殺。
残った一人も手榴弾による怪我で、曹長を一人行かせて自決。

曹長一人になってしまい、それでも諦めずに強襲。
殺されていった仲間たちの事を思い、残った敵兵3人を殺してやる…!と言うものの結局捕虜に。
戦闘と怪我の疲れでフラフラの曹長と元気そうな3人の行軍危うし…と、そこにやっと走ってやってきた援軍が…!
その後の基地、生還した曹長のところに新たに補充でやってきた5人の女性兵士達。
彼女たちの顔に、共に戦って散っていった彼女たちの顔を重ねて悲しげな顔をする曹長で終わり。

最初から暫くは退屈なのだけれど、選んだ5名を引き連れて沼越えする辺りから面白くなってくる。
なんとかなるだろう感があったのに、なりませんでした…
最初で最後の望みだった、増援を呼びに出た女性が使っていた木の棒が沼の真ん中に刺さっているシーンは絶望感あって良かった…。悲しすぎる。

なかなか良かった1本。
ふじこ

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