オレンチ

ヘッド・ショットのオレンチのレビュー・感想・評価

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
2.0
『ザ・レイド』でインドネシアの格闘術シラットを全世界に知らしめたイコ・ウワイス主演のシラットアクションムービー。

何者かに頭を撃たれたことで記憶を失ったが、戦闘能力だけは忘れていない──という、どこかの元スパイのような設定だが、いかんせんこちらは記憶喪失というファクターを活かしきれていない。

日本漫画に登場しそうな敵キャラ個性は抜群なのだが、こちらも活かしきれず。『ザ・レイド-GOKUDO-』でも感じたが、インドネシアは敵キャラ作りの天才か?

「記憶の失った男のハードボイルドを演出したい」に凝りすぎて、今の状況の経緯をおざなりにしてしまった感が強い。
さらに1シーン1シーンがやたらと長いので、疾走感も弱め。(1シーンは諸説あるが、"時間"もしくは"場所"が変わるまで)