すたんぐ

ヘッド・ショットのすたんぐのレビュー・感想・評価

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
5.0
『ザ・レイド』シリーズの主演、イコ・ウワイスが結成したウワイス・チームがアクションを手がけたインドネシア産バイオレンス・アクション。正直言ってストーリーは単純なんだけど、ウワイスがボロボロになりながら、血をダラダラ流しながらシラットの達人たちとタイマンを繰り広げたりと戦闘が勃発する頻度は間違いなく高い。タイマンになった際の相手がイチイチ強い上に鉈やショットガン、警棒、ナイフと種類に富んだ武器で攻めてくるところも最高だし、顔面を警棒や拳で突きまくったり、腕をへし折ったりと暴力描写の凄まじさは『ザ・レイド』を上回る。特に犯罪組織のボス役、サニー・パンの殺気に満ちた表情が素晴らしく、完膚なきまでにボコボコにする殺気を帯びたシラット・アクションとの相性がバツグン。シラット戦が始まる前の構えも最高にかっこいいし、これはまたとんでもない格闘アクションが現れてしまった。ボコボコにしてもまだ掴みかかってくるような敵が多く、さすがのウワイスもぶっ倒れ気味で頑張る。ガンガン人が死んだりダラダラ血が流れる中、わりと笑えるシーンがあるのもよかった。例えばバスの中で敵がウワイスに鉈をふりかざそうとしたら天井に刺さってしまってお互いに「あっ・・」ってなってたり。あと『ザ・レイド GOKUDO』でハンマー・ガールを演じていたジュリー・エステルがナイフ使い、ベースボール・バットマンを演じていたベリー・トリー・ユリスマンが警棒使いとして出陣している。凄まじいタイマン格闘をこれでもかと味わえるので、そういうのが好きな方にはおすすめ。これはソフトを買ってアクションシーンだけ何十回と観てしまうタイプの映画ですわ。
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