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ヘッド・ショットのRのネタバレレビュー・内容・結末

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2016年のアクション映画。

監督はキモ・スタンボエルと「シャドー・オブ・ナイト」のティモ・ジャヤント。

あらすじ

頭部に銃弾を撃ち込まれ、海岸に流れ着いた男は2ヶ月後にようやく意識を取り戻すが、記憶を失っていた。その男はイシュマエル(イコ・ウワイス「マイル22」)と名付けられ、治療にあたった女医のアイリン(チェルシー・イスラン(「悪魔に呼ばれる前に」)と徐々に惹かれあっていくが、死んだ男が生きていると知った犯罪組織のボス、リー(サニー・パン「シャドー・オブ・ナイト」)の魔の手が迫っていた。

Netflixにて。

「ザ・レイド」シリーズでお馴染みのイコ・ウワイス主演作。

ということで「ザ・レイド」のような超絶シラットを期待して鑑賞。

けど、見てみると、そこまでアクションアクションしているわけではない。

それよりも、前半はいこ・ウワイス演じるイシュマエルと女医のアイリンとの仄かなロマンス。

目覚めた時からなぜか髪型がバッチリ決まってる笑、イシュマエルは明らかに初っ端から肩入れし過ぎな女医さんといい感じになるわけで。

他の作品よりも明らかにイケメン度が上がっているように感じるのは気のせいかな笑。

というか、アイリン役のチェルシー・イスランさん、かわえーな!!どことなくウォーキング・デッドのタラ役の女優さん(痩せてた時の)に似ている感じでキレーだなーと思っていたら「世界で最も美しい顔2017年」の93位になってたみたいですね、道理で。美しさは万国共通ってわけですな。

前半は、そんな感じであくまでも繊細なイシュマエルとアイリンの心の交流を描きつつ、忍び寄るリーの魔の手。

流石のインドネシア映画というか、アイリンが乗っていたバスを銃乱射して乗客全員皆殺しってのはやりすぎだと思うが、とにかくそっから本格的にイシュマエルがアイリンを取り戻すために組織に戦いを挑むくだりへ。

先程述べたように、「ザ・レイド」ほどの激しいアクションこそないが、バス襲撃犯との初戦、大小ボウズコンビとの死闘、日本から参戦、プロレスラー後藤洋央紀との戦いと割とテンポ良く描いているので基本的には退屈しない。

あと、関係ないけど、中盤で戦うナイフ使いの女の人は「ザ・レイド GOKUDO」で出てきたハンマー・ガールの人かな??

そして、終盤では遂に組織のボスリーとの最終決戦。この手の映画にしては、それまで育成メインで力を持っていたイメージがあったから、リー自体がちゃんと強いのは好感触。というか、演じるサニー・パンさんですか、すごい構えがキレイですごく絵になるなぁ。

ただ、やはり期待していたのはマッド・ドッグみたいな凶暴なまでのアクションだったので、確かにすごいんだけど、やっぱどこか見劣りするなぁ。途中場面転換とかして飽きさせないような工夫は見られたんだけど。

というか、アクションよりも終盤の音楽使いが意外にもすごく良かった。ジャングルでのトドメを刺すところから、病院でイシュマエルが目覚めるところ、そしてそれを見たアイリンの純粋なまでの笑顔のカットも効果的ですごく美しいラストだったんじゃないかなーと思う。

アクション面では、やはり不満も残るがかといって決してつまらない作品ではなく、特にラストカットの美しさだけでも観て良かった作品だったと思う。

次は、前回断念した「シャドー・オブ・ナイト」かなぁ。そっちは「ザ・レイド」並みの凶暴アクションを期待したい。
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