おもち

君が描く光/ケチュンばあちゃんのおもちのレビュー・感想・評価

3.8
 祖母と孫のハートフル物語。ユン・ヨジョン主演。
 海女として生きるおばあちゃんとその孫娘。幸せな二人暮らしをしていたある日買い物の途中に孫娘が失踪してしまう。12年後、捜索の甲斐あってか孫娘が見つかりまたこれまでの幸せな生活を取り戻そうとするが、孫娘はおばあちゃんに言えない秘密があった。

 おばあちゃんの愛情が溢れ出てる。この12年間なにがあったのかも詮索せず、何かがおかしいと村の人たちが思っていてもなんのその。一方の孫娘は重い過去を背負いながらも絵を描く才能を見出され、絵を通して祖母に告白しようと徐々に心境が変わっていく。フランクな美術教師が良いキャラ出てたな。
 後半は秘密を知りショックを受けても変わらぬ愛を注ごうとする祖母、祖母と最期まで寄り添おうと決意をする孫がうまく描かれていた。テープレコーダーで思いを伝えるシーンは感動、認知症に弱っていく姿が生々しくて演技力も抜群だった。脚本が良く出来てるので是非ネタバレなしで観てほしい。
 「つらい人生に疲れ果てても、味方が一人いれば生きていけるもんだ」という台詞が印象的。家族とはなにか、縁とはなにかを考えさせられる作品だった。エンドクレジットまでたっぷりで満足度高め、オススメッ!
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