途中と最後で印象が変わる作品。
これ以上おばあちゃんを悲しませないでと、少し憎しみも混ざった気持ちで観ていたけど、エンドロールを迎える時には「優しい映画だな」と思っていた。
泣かせるための映画も、必要以上に誰かを苦しませる映画も好きじゃない。
でもこのラストは、ケチュンばあちゃんにとって出来うる限りの幸せな終わりだったんだろうと思う。
だから野暮なことは言わないでおきたい。
改めてユン・ヨジョン氏の演技には圧倒された。彼女でなければ成り立たなかった映画だと断言できるほど。
もちろんキム・ゴウンも、その他キャスト勢みんな素晴らしい演技だった。
原題は、계춘할망(ケチュンばあちゃん)。
いい題名だなと思う。
数年前に亡くなるまでずっとおばあちゃん子だった自分にとって、思い出を撫でるような映画だった。
