湯っ子

タリーと私の秘密の時間の湯っ子のネタバレレビュー・内容・結末

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

お勧めされて、情報なしに観たんですが、良かった‼️

拘りの強いジョナの育児にきりきり舞いする中での出産、ミアの夜泣き…
息子たちの小さな頃を思い出して、気持ちがわかりすぎで涙が出ました。

そこであらわれたタリー!明るくてかわいくて、ちょっと馴れ馴れしいけど温かい。
マーロの頭の中で作られた人物というのは後からわかりますが、傷ついた人に寄り添うには、こういう感じが良いのかなあ…と思いました。

タリーとマーロが過ごす時間は、観ていて本当に楽しかった。
ウエイトレスの制服を着て、タリーが旦那に迫るシーン(これいいの⁉︎って驚いたけど、後で納得)。
決して褒められたことではないけど、家を飛び出して、シンディ・ローパーを聴きながら、2人で車を飛ばしてウキウキしながら飲みに行き、久々のバーの雰囲気に生き帰ったような気持ちになって、デスメタルで縦ノリするところも、めちゃくちゃわかる…わかりすぎるよ!って思いました。
夜中に酔って自転車飛ばすなんてことも、ママになったらしないもんね〜。

そして、その後のあの事故…
そこで初めてマーロが極限まで追い詰められてたことにやっと気づく旦那。
悪い人じゃないんだけどねえ。
いや、いい人ならではの鈍感さか。
アメリカも日本も同じなんだなあ。

そしてラストのジョナとのシーン。
ママがいるだけで良いんだよ、愛してるよって。
「あなたはいいママよ」って言う、タリーの言葉が蘇りました。

演技はもちろんのこと、増量し、完璧に産後の身体に仕上げてきたシャーリーズ・セロンの女優魂に惚れ惚れ。
全女性に、そしてぜひ男性にも観てほしい傑作だと思います。
湯っ子

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