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タリーと私の秘密の時間のmaoのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.8
育児に疲れたマーロにとって現実は沈没する船のような、ゴミ収集車のように容赦なく自分をさらっていく(そしてゴミになる)もので、最終的にはその中に新しい輝きを見つけた話だったんじゃないかなと思います。

そもそもの話が進まなくなるので、夫がもっとフォローしましょうよという思わずにいられない思いは置いておいて…

個人的に印象的だったのは、「ベビーシッター」として現れたタリーが、くたびれて弛んだ体のマーロと比べ、生き生きと若々しく知的で魅力に溢れた女性として描かれていたところ。
それがより過去の輝きや憧憬を思い起こさせて、後半の葛藤や切なさを一層強く感じました。

タリーの正体を知ってから改めて見ると、マーロや夫、ばったり会った友人、いろんな見方が変わってくると思います。
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