murmur616

タリーと私の秘密の時間のmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 前半は責任感が強すぎるあまり追い詰められるマーロの描写が辛いです。2人の子で既に精一杯ぽいのに、生後間もない赤ちゃんの世話まで1人で何とかしようというしんどさがかなり伝わってきます。
 ナイトシッターのタリーが来てからはミアにもジョナにも余裕を持って愛情を向けられるようになり、やっぱり頼ることは勇気も要るけど大事だね・・・。
 と、そんな単純な筋書きではなく、後半の展開は予想もしませんでした。
 まさかタリーが若い頃のマーロ自身を投影した幻とは。ウェイトレスのくだりでほぼ確信になりますが、「いや、まさか・・・」と結構終盤まで思っていました。
 兄の話にもありましたが、それこそ数年かけて追い詰められていった結果タリーを生み出したんでしょうね。タリーの過剰なまでの完璧さがそのままマーロの苦しみという・・・。
 あのまま事故死していた可能性も全然あった訳で、マーロの場合は病が夫の理解に繋がったからまだ良かったけど・・・。子供も大事だけど自分を失う程に無理しなくていいんだよ、というように受け取りました。
 やっぱり育児でも介護でも受けられる支援は受けた方がいいな、とも思いました。
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