しゃばけ

タリーと私の秘密の時間のしゃばけのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.2
お母さんはマジで大変ですという映画。

2人の子を抱えて既にいっぱいいっぱいのところに更に3人目を出産しママは限界。乳児を他人に任せることを不安に思いつつナイトシッター(という職があるんですね、向こうは)を雇うことにする。

やってきた若いナイトシッターは、赤ちゃんの世話だけでなく色々とこなしてくれる完璧超人だったのだが・・・というお話。

とにかくもう子育て、特に生まれたての赤ちゃんのお世話が、子持ちなら笑っちゃうくらいにリアル。オムツ捨ての数珠つなぎになるゴミ袋とか、超懐かしい。

夜泣きにママは飛び起きるが、パパはまったく気付きもしないというのも、パパ的申し訳ないあるあるですね。

家族の、そして夫婦間のコミュニケーションというのは、大変な時に大変、助けを要する時に助けて、腹が立ってる時にムカつくと、キチンと伝えないと案外簡単にズレてくものだけど、それを言うのも面倒だとかしんどい時もありますよね?

そういう時は相方が言葉の大丈夫?じゃなくて、行動に出なきゃなんだけど、これがまたなかなか出来なかったりしてね。
ダンナ視点で観てても、ダンナにもうちょっと動こうか、聞こうか、お前が電話しろと思いつつ、身につまされるところも多々あり。色々とリアルな映画でした。

シャーリーズセロンはプロデュースにも名を連ねてて気合い十分。と言うか役作りであの体型にしたの?デニーロアプローチってやつですか?
あそこからまた次の役では戻したりするんだから、俳優さんというのは恐ろしい商売ですね。

子育てに疲れ気味のお母さんが、時間を作れるなら、何食わぬ顔で沢山のメッセージを込めて夫婦で観てみるのに良い映画かと思いました。
その時間が取れたらそもそも苦労せんという話もあるんだけどね・・・。
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