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ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドンのromioのレビュー・感想・評価

3.0
生のキスが見たかったらこの映画を見ろ!熱いキッスが見たいそんなあなたにはこれ以上ないくらいおススメな作品。
キスとキスの間の息継ぎに歌を歌ってるくらいの感覚だ。いやーもう凄い。
また、舞台がゴーゴーバーのようなクラブなので、スタイル抜群の女の子たちが水着姿で熱唱!
あんまり服着ないで歌ってる姿って見ないので、腹式呼吸パネェというのがこれでよく分かる。
一瞬のうちに腹に空気がたまる瞬間をぜひ見てほしい。
また、いつものエンディング後のゲスト登場の舞台挨拶もめちゃくちゃ熱い!!
こちらでもキス祭り開催!!笑

ミスサイゴンという有名な作品の25周年記念のロンドン公演とのこと。
レミゼと舞台演出が同じということで、なんとなく雰囲気は似ていた。
舞台演出家ってほんとすごいよなと思う。
まあでもレミゼと違うところは、俺がミスサイゴンを見たのが始めてだったということ。
ミュージカルの面白さって、見れば見るほど面白くなっていくところにあると思う。
はい、この曲きましたー!とか、この登場人物登場といった、知ってるからこその面白さが舞台だからこそあると思う。
その点、今回は、めっちゃキスしてんなとか、共産主義の赤が入ってくるとめちゃくちゃカッコよくなるなとか、舞台の使い方すごいなとかそういった部分だったので、歌を知っていればもっと楽しめたんだろうなという気はする。
アジアンな感じなので、ダンスとかは本当にカッコいい。
また映像がけっこう寄りの映像が多い。映画のよう。舞台感を味わいたい自分からするともっと全体を見たかったかな。

あと個人的に好きなのは、主人公の元彼。
こんなこと言うとあれだが、見ててけっこう退屈だったが、ハライチの岩井さんのような狂気の目を持った元彼の突然の登場に一気に面白くなった。
一人異彩を放っていて、完全にこの作品のMVPは彼だった。
エンジニアのアメリカンドリームもめちゃくちゃカッコいいけどね!!!
ベトナムの内情や時代の移り変わり、それに対するアメリカ人、エンジニアの生い立ちなど、メッセージ性も強く面白い。
ただ、時を経て、アメリカ兵と現地の女性の間にできた子供を支援しようという団体を急に黒人の男が立ち上げて、
すごいいいヤツみたいになっていたが、すごくそこに欧米人の偽善を感じておれは嫌だった。
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