佐藤克巳

雪子と夏代の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

雪子と夏代(1941年製作の映画)
4.0
戦前多くの吉屋信子作品が映画化されたが、青柳信雄監督の本作は、東宝二大看板女優競演で貴賓と優雅さに於いて稀に見る秀作となった。戦死した夫の家から自立して洋裁店を営む入江たか子の下へ、同じく夫を亡くした山田五十鈴が子連れで世話になる。山田は、夫兄江川宇礼雄夫妻に子が無く家の跡取り息子を要望されている。入江には義妹谷間小百合が同居していて、叔父が仕組んだ見合いの席に入江に代わって山田が立ち会っだが、相手の紳士高田稔は山田に熱愛すると、谷間は実家に帰る。入江と山田、誤解が解けて谷間が戻り、息子の養育問題は入江が江川を説得し山田の元に、そして女の花園の様な暮らしが始まった。
佐藤克巳

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