百合ちゃん

グッバイ・クリストファー・ロビンの百合ちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
世界で1番有名な少年の1人、クリストファーロビンと、世界1有名なくまの一匹、ウィニーザプー。ふわふわして誰もが癒されるくまのプーさん。それは子供の純粋さと壮大な大自然に戦争で傷ついた作者の心が癒されて生まれたもの。光があれば闇もある。

みんな両親との大切で幸せで誰も知らない思い出があるはず。畳の部屋でお父さんとピーターパンごっこしたんだ、とか車の中で家族と"へーへーごっこ"したんだ、とか。それを、自分が知らない世界中の人が勝手に知っていたら。自分たちだけの大切な思い出がたくさんの人に消費されて、自分たちの特別なものがなくなっていく。

ウィニーザプーは今でもたぶんこれからもずっと人の心を癒すだろう。けれど、そのために払った代償は大きすぎた。これからプーさんをみるたびにそれを思い出しちゃいそう( ; ; )