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僕とカミンスキーの旅のodyssのレビュー・感想・評価

僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)
3.0
【フィクションとしての美術創作家】

三流美術評論家のゼバスティアン(ダニエル・ブリュール)。
同居している女友だちからは部屋から追い出される寸前で、仕事もろくにない。そんな彼が、モダンアートの大家であるカミンスキーの伝記を書いて一山当てようと考える。
そのためには、老いて盲目となり娘と暮らしているカミンスキーにインタビューをしなければならない。そこでゼバスティアンはカミンスキーの住む辺鄙な村まで出かけてゆくのだが・・・

後半はゼバスティアンとカミンスキーのロードムービーとなり、かつてカミンスキーが愛した女性との再会が果たされる。

シニカルな展開で、まあまあ面白いけれど、大きなインパクトと言えるほどのものは感じられない。カミンスキーはピカソなどモダンアートの世代の一員という設定だが、その存在自体はフィクションである。
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