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台北ストーリーのicのネタバレレビュー・内容・結末

台北ストーリー(1985年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

エドワード・ヤン監督は、空気を描くのが本当に上手い。会話にこっちまで張り詰めた緊張感が漂ってくるような気さえしてくる。

どうしてわかってくれないのか。
周りにどんな男性がいたって、楽しい日々を過ごしている風にしたって、欲してるのはただ一人、アリョンがこっちを向いてくれること。それはお金の工面でもなければ、もちろん情けでもない。アジンの切なさと物足りなさがひしひしと伝わってくる。男女関係が成り立ってるからこそ、尚更それが残酷なんだ。突き放してくれた方がまだまし。長く連れそうと離れられなくなるのは、恋愛感情?
"バリバリ働くカッコイイ女性"であるはずが、男に振り回されている自分との葛藤みたいなのも感じた。

そして、人は必死になると"結婚"を切り出すのか。結婚っていう契約の意味とは。最近そんな気がしてきた。
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