フランコ

台北ストーリーのフランコのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
3.8
まだ二作目ということもあってヤン作品の中ではパンチは弱め。『クーリンチェ』ほどの緊迫感はなく、『恐怖分子』ほどの不穏さはないものの、すでに暗闇でのドラマ作りは確立されている。ホウ・シャオシェン、役者としても良い味出してる。所々で台湾語も喋っている。重めの作品が多いヤンだが、タルコフスキーのように達観した重厚さではなく、登場人物たちへの愛着が感じられる。

この時代の台湾ではまだまだ日本のプレゼンスが強い。富士フイルムやNECのネオン、カラオケパブ「銀座」、東京での逢瀬を待ち望む昔の女(ヒロインよりかわいい)。。「男にはワケがある。新発売にはワケがある。」ワロタ

2017/5/30 ユーロスペース
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