このレビューはネタバレを含みます
想像以上の良作
静かで力強い映画だった
何より主人公の俳優が素晴らしかった
目に、表情に、振る舞いに、強い意志を感じる
姉妹は本当の姉妹でサーミ人なのだそう
限られた範囲での役者選びの中
よくぞこんな素晴らしい俳優を
見つけてこられたものだと思う、拍手。
自由に生きることと
家族と共に生きること
どちらも両立出来るべきなのに
彼女達はどちらかしか選べない
いや、自由に生きるために家族を捨てても
見た目で差別される
出自を理由に振られて絶望して
お土産にケーキを持って家に帰ったが
もうお前の居場所はないとばかりに追い出され
結局独りぼっちになったシーンが辛かった
お葬式で何故帰ってこなかったと言われたけど
迎え入れてくれなかったのじゃないの。
全部忘れて批判するなんて
他人は無責任なものだよね
ラストシーン、主人公が何を思ったのか
手がかりが無くて想像に任されているのが
ちょっとだけ物足りなかったかも
敢えてだとは思うけど。
自由を手に入れて人生を終えつつある中で
故郷に残った自分を想像したりしたのかな
丘の上からどんな風に見えたんだろうか
あのスウェーデン人の男の子むっちゃカッコよくね
ふわーっと優しくしたり残酷に突き放したり
リアルにいそうでゾワゾワしたよ
