フェミ研ゼミ

サーミの血のフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
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はじめてケーキ食べたときの感動忘れられないよな。

そんで家族にもその感動を持ち帰ったのに、家族たちの素直すぎる言葉に感動が台無しにされたよね。
気持ちわかるよ。
なんかもういいよ、って。

人種差別と貧困差別って似てるなあ。
って思ったんだよ。

家族は大切だけど、ここにいたら体験できないことをしたかったんだよね。
わかるよ。
家族を大切にしたいけど、ここに居る自分が嫌いだよね。
わかるよ。


わかる。わかる。って偉そうに聞こえるよね。

でもわかっちゃうんだもん。
貧困コンプレックス。

私もはじめてお洒落なケーキ食べたときの感動覚えてる。
ああ、こんな世界があったんだなあ。
同級生たちはこれが普通にある生活を送ってきたんだなあ。って。
いいなあ。いいなあ。

ラストシーンで丘の上からみた景色。
景色の中にサーミの血を感じた。
キレイでキレイで心にも風が吹いた。
気持ちいいのに寂しくて。
さみしくてさみしくて。
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