ゆき

かぞくへのゆきのレビュー・感想・評価

かぞくへ(2016年製作の映画)
3.9
折り合い

真意を濁す掛け合いが続く。
一緒にいるうえで、最低限の誤魔化しは必要。でも濁し過ぎると関係は歪む。
抱え込み過ぎるのは「孤独」へ直進することになるんだなと痛感した一作。
過去からの関係性が重要となるが、回想シーンやナレーションは使用されない。
それでも「親友」であり「家族」に近い二人の関係性がしっかり伝わるからすごい。
-春本監督登壇のアフタートークにて-
主演・松浦さんの実体験と監督の当時の状況を脚本に起こしたという今作。
親友“ぶらない”相手役をオーディションで探したとのこと。
松浦さんが持っていた紙袋からポテトを素手で取って食べた梅田さんの振る舞いが刺さりタッグを組むことになった、という裏話まで聞けた贅沢な時間でした。
×××
家族を知らずに生きてきた旭。同棲中の恋人は認知症を患う祖母のために結婚の準備を急ぐ。旭は施設で家族同然に過ごしてきた洋人に仕事を紹介したが、思わぬ方向へ事が運んでしまう。
ゆき

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