フェアにアンフェア

フロッキングのフェアにアンフェアのレビュー・感想・評価

フロッキング(2015年製作の映画)
3.0
無責任な正義によって主人公家族を傷つけてる村人たちは、主人公サイドのことを同様に村の安寧を乱す無責任な正義だと思い込んでいる。

次に、ネットを上げてこの村を叩きまくったら、今度はそのネット上の人々も村人と近しい存在になってしまう。少なくとも人数が多い方がより強い正義という理屈では同類といえるし、今度は少年やその親が主人公みたいになるし、人が死ぬ度に罪人が入れ替わる事態に陥ってしまう。罪はどこまでも罪じゃないとダメ。そしてそれは人によって裁かれてはいけない。

その過程の中で一番最小の正義は見捨てられてしまう。寄り添うことを忘れた正義は虚というお話。でもそう母親の言うように簡単ではない。