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立ち去った女のyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

立ち去った女(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

3日前から少しずつ、時間をかけて今日アマゾンプライムで見た。

初めてフィリピンのドラマ映画を見ました。

長編ドラマ映画且つ長回しでノーカットで各人物を映して、撮影してるのが凄い特徴的なドラマ映画やなって感じました。

初めての冒頭でナレーションの女性が成り行きの経済、犯罪、人口等を解説したシーンが実際にあったように色んな出来事を連想させるような感じでキャラの言動、出来事の進行と変化が斬新なユニークの描き方と展開で変わったドラマ映画でした。しかも、主役のホラシア役の女性をずっと長回しで映してノーカットのままで人物達と会話するのが多く、生々しくリアルで変わった描写でした。

ホラシアが何故、刑務所に居て1人の子供に数字や科学の用語を教えたり、言葉の遊び問題を子供達に教えてたのか? ホラシア自身が元小学校の教師でそんな女性が身に覚えがない冤罪を何者かに着せられて、刑務所で30年間過ごす余儀なくされるなんて無駄に月日と時間を奪われたホラシア役を演じた女性は意外に変わった役柄なフィリピン人女性やと実感しました。

ホラシアは自分を冤罪に着せたペトラの自白によってペトラが真犯人で、ホラシアを殺人罪で着せるようにペトラを利用してペトラにホラシアを冤罪に着せさせた黒幕はホラシアの曽て(かつて)の元恋人ロドリゴ・トリニダットやとペトラの自白によって冤罪が晴れて釈放されて自分の家に帰って、ホラシアの変わりにホラシアの家に使用人と子供が住んでて、息子は失踪して父親は病死してたのを聞いて泣き崩れたホラシアだが、使用人はパトリアへ敷地の全てを明け渡すと、娘:ミネルバの元へ向かい、再会を喜び合ったのも束の間、ミネルバは兄が行方不明になったことをホラシアに告げてホラシアはロドリゴの姿を探しながら息子の所在も探しに出た。

この後の展開がバロット(孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵。フィリピン人はこういう物を食べる風習なんか?!w)を売る男や泥酔して夜道を彷徨っていた女装の男と出会って、その女装の男を助けたり、教会で寝てたホラシアがマメンという若い女性と出会ったり、殴打のシーンや発砲のシーンが一切無くて自然な演出と各キャラの自然な演技を長回しとノーカットのまま、撮影して自然な演出で迎えて行くのかと思いました


最後、憎き元恋人ロドリゴ・トリニダットにホラシアが復讐する代わりに顔見知りになったゲイのホランダ(オランダをもじった名前)がロドリゴを銃(ホラシアが闇市場で買った銃)で撃ち殺した事でホラシアは元恋人に復讐する目標と大義を失い、1人でケニアへ向かってケニアの広い路地で歩き回ってたホラシアの姿を見た時、まるで目標と大義と生きる意味を失ったかのように妄想に陥って彷徨い続けてたように見えて感じ取れて虚しさに残りました。