Yellowman

ディザスター・アーティストのYellowmanのレビュー・感想・評価

3.8
全てがありえない映画製作の舞台裏コメディ。

今作はロッテントマトが史上最悪のカルト映画と評した「THE ROOM」が完成するまでを実話ををベースに再現。モキュメンタリータッチとドラマパートで構成。
製作、監督、主演のトミー・ウィゾーをジェームス・ブランコが演じ、トミーの友人で、トミーの映画が初出演の役者志望の若者グレッグをジェームス・ブランコの実の弟であるデイブ・ブランコが演じる。金の出どころや、実年齢不詳の謎だらけのエキセントリックなトミーと、真面目な好青年グレッグは、自分達を売り込もうとして、散々、映画会社に断れ、自分達で、映画を撮ろうとするが

とにかく、バカバカしくて、笑える。トミーが書いた脚本も意味不明で、スタジオにレンタルの交渉に行ったはずが、なぜか機材とスタジオを丸ごと買い取ってしまったりとやることなす事無茶苦茶。主演のトミーのシンプルなシーンの撮影で、70テイクも重ねて、雇われたプロのスタッフは、呆れ顔。監督のトミーがどこにこだわっているのか、全く理解不能。
日本だと、三谷幸喜がこの手の舞台裏を秀悦に描くが、今作は秀悦どころか、下品の一言に尽きる。これが実話ベースだとすると実際の現場は、もっとひどかったんじゃないかと思えてくる。けど、笑える作品。
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