こえ

私が恋した泥棒のこえのレビュー・感想・評価

私が恋した泥棒(2016年製作の映画)
3.8
IIFJ2016にて、4本目。
これはヒンディー語によるいわゆるボリウッドではなく、ベンガル語(東海岸カルカッタの方の言葉)によるもので、他作品とは明らかに空気感が違った。時間の流れがゆっくりだし、扱ってるテーマ、演技、音楽も落ち着いた雰囲気。歌もダンスもありません。逆に、それがなんとなくぬけた感じで物足りなかったけど。
盗みに入った家でついた嘘から、その家のお嬢様に気に入られ、秘書として働くことになった男アビルと、その家の宝石を狙う窃盗団、お嬢様の兄(『女神は二度微笑む』で保険会社で働く殺し屋をやっていたあの俳優だ。『女神は〜』も舞台はカルカッタだった。この俳優が好きになった。)、八卦見の家の主人(あるじ)がごたごた騒動を起こすって感じの展開。
もちろん、泥棒のアビルとお嬢様は恋に落ちます。
これは最後にどんでん返しがあるぞ、と思いながら見てたけど、あったんだけど、それもなかなか穏やかなもので、うーん、いいんだけどなんとなく物足りなかった。これはボリウッドに毒されているということか? でも今は良さがわかる気がする。好きな人も多いと思う。
こえ

こえ