俺は復讐だ。
私は概念である。
概念をひたすら実行する。
一体化していくのが今作のバットマン。
目で語るシーンが多かった。復讐という概念から、たまに漏れ出すブルース個人の瞳。
さらに、初登場シーンから印象的なのが足音だ。
足音が主張する。
「復讐がやってきたぞ」、と。
彼の個人的なストーリーにそこまで焦点が当たっていなかったのはプラス。恋愛要素はさらに削って欲しかったが。
連続殺人事件を調査するバットマン。
彼が対峙する存在も、現代的。
ヒーロー映画らしいシーンもたまにある。
アクションが重くてカッコいい。ガジェット的なクールさは抑えめ。その分、ペンギンとのカーチェイスは最高に盛り上がった。
サスペンス映画、たまにバットマンというバランスだった。