けーすけ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのけーすけのレビュー・感想・評価

4.0
治安レベル最悪なゴッサムシティで起こる市長や警察本部長が狙われた連続殺人事件。謎の殺人鬼・リドラーが狙うのはバットマンであった・・・




DCものはあまり詳しくはないけど『ジョーカー』同様に単作として楽しめるらしい、という前情報のみで鑑賞。

DCといえば暗い雰囲気のイメージもありますが、やはり本作でも雨や夜のシーンが多かったりで全体的にどんよりした感じ。でもオープニングの画面いっぱいのタイトルや、赤と黒を基調とした映像がかっこいい!

ゴッサムシティ(個人的には暮らしたくない街ナンバーワン!)で起こる不可解な事件を追う刑事とバットマン。謎解き要素を中心にアクションもバチバチと。

3時間弱と長めの上映時間ですが話のテンポもよく、バトルやアクションシーンのバランスも程よい感じで最後まで飽きずに楽しめました。

ただ敵キャラが終盤までその正体をしっかりと出さず、何のために連続殺人を犯しているのかが最後にならないと判明しないところと、その敵キャラに信念的なものをあまり感じられなかたのが少し残念。
本作は若きバットマン=ブルース・ウェインを深く描き出したって感じですかね。



ブルース・ウェインとして普通に街を歩いていて、必要に駆られればバットマンコスチュームに変身してるのだけど「衣装持ち歩いてるのかなー?」とか「メイクするのも落とすのも大変そうだなー」と気になってしまった。

彼に深く関わる人物以外はバットマンの正体知らないんですよね?あれだけアクティブに活動してたら普通にバレそうとも思ったところ。
一応悪い奴らを倒したりしてそれなりに活躍してるはずなのに、終盤のテレビニュースでは「謎のマスクの人物が…」みたいな扱いだったのが笑えました。バットマンってあの世界では知名度全然ないのかな?笑

あと、スーパーパワーを持った人物ではないはずなのに、普通の人間なら死んでるか全身骨折しているであろう衝撃も少ダメージであったり、ショットガンやマシンガンの銃弾をガンガン受けても全然平気なスーツがハイテク過ぎて気になる部分が多々。まあいずれも笑えるところなのでご愛敬。



そんなバットマンを演じたロバート・パティンソン、『TENET』のニールでもめちゃめちゃいい演技してましたが、本作でもかなりの適役だったかと思います。両親を殺され、復讐の為に生きている憂いと影を抱えた人物としてバシっとハマっていたかと。

そしてキャットウーマンでもあるセリーナ・カイルを演じたゾーイ・クラヴィッツの魅力が凄かった。スタイル良すぎ!!


上映時間がちょっと長めですが、バットマンを全く知らなくても楽しめる映画だと思います。ただ登場人物とその相関は事前に頭に入れておいた方がいいかも、です。



202/03/12(土) 109シネマズ二子玉川 シアター7 12:50回にて鑑賞。I-13
[2022-008]
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