ペコリンゴ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

2.8
記録。
俺は復讐だ

『クローバーフィールド』『猿の惑星』リブート作で知られるマット・リーヴスがメガホンを取った新生バットマン。

人知れず濃厚接触者認定されてたことでお外に出れなかった僕ですが、外出解禁された本日颯爽と鑑賞に行ってまいりました。

のですが…。

高評価レビューがTLを賑わす中水を差すようで恐縮なのですが、自分の気持ちにウソはつけません。僕はこの作品全然合いませんでした。

バットマン稼業2年目のブルース・ウェインが上級を狙った連続殺人事件に挑む本作、一言で言えばカレーを食べに行ったらハヤシライス出されたような映画。

男心くすぐるガジェットを活用したアクションや魅力的なヴィランといった要素はかなり抑えめ、地味で重暗い探偵モノにほぼ終始。

確かに新機軸だとは思うのですが、僕は「名探偵バットマン」や「ブルース青年の事件簿」を観たかったわけではないのです。謎解き要素が優れていたとも思えず。

しかも上映時間約3時間はいくらなんでも長過ぎる。テンポが良いということも決して無く、全てとは言わないまでも多くの時間が耐え難い程に退屈で、せっかく外出できるようになったのにお家帰りたくなりました。

キャストについて触れておくと、
ロバート・パティンソンは本作の作風に非常に合った演技を見せてくれたと思います。が、素でも常に辛気臭いブルースは好きになれません。

キャットウーマンに扮するのはレニー・クラヴィッツの御息女ゾーイ・クラヴィッツ。マスクはダサいですがミシェル・ファイファーやハル・ベリー、アン・ハサウェイら歴代美女に見劣りはしてないかと。

ポール・ダノが演じたリドラーは正直イマイチ。こちらは歴代のヴィランと比べて明らかに見劣りかな。あまり印象に残りません。

良かった点…
カーチェイスは非常に見応えあったし、暗闇で銃の発火炎のみを灯りにしたアクションはカッコよかったですかね。個人的にはこの2点のみ。

例によって、お好きな方ゴメンなさいなのですが、みんな絶賛ってのもつまんないでしょ?って事で許して下さい。