ブルーアイズホワイトダイスケ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのブルーアイズホワイトダイスケのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます


シュマッカー版、ティムバートン版、ノーラン版と、全て違ったテイストで我々を楽しませてくれるバットマンシリーズであるが、そろそろネタが尽きたのでは?と思っていた。見る前までは。

しかし、そんな不安もあっという間に払拭されてしまうほどに、新たなバットマンの誕生を目の当たりにできた。

終始薄暗い雰囲気でストーリーが進行される本作は、アメコミ映画というよりも、80年代の探偵モノ映画のようであった。
まさしく、バットマンという名前を借りたフィルムノワールである。

バートン版のような陽気さや、ノーラン版のような派手さはないものの、一貫性のあるダークな雰囲気が劇場全体を包み込み、暗雲が立ち込めていた。

もちろん、見応えもある。
IMAXで鑑賞したが、カーチェイスシーンは、映像と大轟音が相まって大迫力だった。(そのときのペンギンの演技も好き!)

演技に関しては、バットマンはもちろんのこと、リドラーもよかった。
派手な格好をするでもなく、顔にガムテープをぐるぐる巻くだけ。殺し方もあまりスマートさがなく、不細工な戦い方だが、逆に猟奇的な雰囲気があってよい。
(ポールダノは、『プリズナーズ』の時の演技っぽくて懐かしかった!)


帰ってきてすぐに『チャイナタウン』を見返してます。