ENSAN

THE BATMAN-ザ・バットマンーのENSANのレビュー・感想・評価

3.8
終わり…かと思いきや!の連続マン。

新世代バットマン第一章開幕。

『ジャスティス・リーグ』からのライトユーザー向けのややポップ路線では無く『重厚感』のDC作品でよかった…が第一印象。(劇中音楽は低めなローテンポ系多し)

今作のヴィランは『ペンギン』と『リドラー』、覚えているだろうか?過去にジム・キャリーが演じた全身緑タイツのズレた天才リドラーを。
今作のリドラーはあのリドラーでは無く『狂ってしまった天才』なのである、そこが良かった。(ほとばしるシソンヌじろう感!!!!!!!)
延々と正体が掴めないリドラーは『バットマン・ビギンズ』のラズウールを思い出させる、狂気溢れる様は演技も相まってお見事。歴代ヴィランでトップレベルに値するキャラクターに押し上げられたんじゃなかろうか。

今作で感じた違和感がちょいちょいあったのだが、一緒に観に行った友人の『試行錯誤してカスタマイズされていく人間らしいバットマン』という感想にハッとした。
そう、今作は新機軸のバットマンの序章なのだ。
前3部作を終えてからの『つよくてニューゲーム』のバットマンでは無い、あくまで『バットマン始めました』なのだ。
そう考えると色々と合点がいった。

観た人ならわかってくれるかもなんだけど、今回のバットマン…小笑いシーンちょいちょいありませんでした?笑
暴走族バットマンにぶつかりバットマンのふらふらバットマン、引っ張られバットマンに気付け薬経由のパワー!なバットマンにキス我慢バットマン…で、さよならの後の追い越し追い越されなかなかお別れしないバットマン。愛嬌ありすぎ可愛すぎ笑

前3部作や『JOKER』と比較してもかなり健闘したと思う!
ヴィランの役者がかなり頑張った!ていうかコリン・ファレルに気が付かなかったし笑

今作は勿論後々の為の伏線作り(アーカム病院の彼やキャットウーマンのニット素材のやんわりキャットウーマン、もしかして後のロビンになるのかー!?みたいな)もされている、今回の興行成績が伸びてきちんと納得のいく続編が作られることを祈りまくる。

リドラー劇団出動はテンション爆上がり笑
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