虎舞羅ーコブラー

THE BATMAN-ザ・バットマンーの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

5.0
どうも、虎舞羅ーコブラーです。
今年は大学受験が控えている事もあり、かなり長期間投稿はしていませんでしたが、勉強も順調に進んできたのでぼちぼちと溜まったレビューをお片付けしたいと思います。
書き方が少し変わったかも知れませんが、よろしくお願いしますm(_ _)m

マット・リーヴス監督による、闇のヒーロー“バットマン”の苦悩を描くDCアクション映画。

この作品、予告を見たときから気になっていました。私はバットマンに関する知識はあまり無かったのですが、2019年の『JOKER』を劇場で観たというのもあり初のバットマン作品鑑賞になりました。
結果はというと…、最高でした。鑑賞したあとすっかりバットマンの虜になってしまい、現在バットマンシリーズを鑑賞し始め、「バットマン:アーカム・ナイト」というゲームも購入してプレイしているところであります。隊長、私もバットマンの様になりたく、筋トレを始めようかと思っている所存です!そしていつかはバットマンのコスプレを…、、

本作でバットマン/ブルース・ウェインを演じるのはロバート・パティンソン。個人的には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で好青年を演じていた印象が強かったのですが、本作ではいつものお茶目な笑顔を封印し、“正義”という名の復讐心に囚われた若きブルースを好演しています。
今回のヴィラン“リドラー”による凄惨な犯行、狂気的な挑発のリドル(謎々)の数々に翻弄され自らの信念が揺らぎ、これまで己が信じてきた正義が否定され崩れることへの恐怖を痛いほどに感じさせる繊細な演技は流石ですね。そしてそれを過酷な戦いの末に克服し、“復讐者”から“英雄”へと変わっていく様を、緻密に計算された脚本と共に確かな演技力で魅せてくれました。
ちなみに個人的ブルースのお気に入りシーンは、予告でも流れたバットマンのマスクを外すシーン。目の周りを黒く塗っており、それが悩み葛藤する表情を一層ダークに感じさせていますよね。今でも一日に10回ぐらいは脳内再生されてます。

本作は上映時間176分という、大型シネコン上映作では珍しい約3時間ほどの長時間の作品でしたが、全くその長さを気にすることは無かったですね。
今回は『JOKER』を公開当時二人で鑑賞した母も一緒でしたが、母も時間があっという間に過ぎる感覚だったそうです。あまり映画を多くは観ない母がそう言うという事は、それだけ人を作中に惹き込むような演出と魅力的なストーリーに仕上がっていたということではないでしょうか。
DCはDetective Comics(探偵マンガ)の略という事の通り、本作はアクションよりもミステリーとしての要素が多いように感じましたね。推理や捜査シーンでは多くをセリフで説明するのではなく、映像と演出で理解させるスタイルが好印象でした。そしてその中で繰り広げられるアクションシークエンスも洗練されており、格闘シーンではバットマンの強さをこれほどかと思うほど感じさせていましたね。カット割りが少なく、長回しで展開されるのでグッと惹き込まれます。長回しでのアクションは騙しが効かない難易度の高い撮影ですが、キャストのトレーニングの成果もあり完璧なまでに締まったアクションに仕上がっていたと思います。

約3時間という長尺ですが、確実に満足させてくれる最高のヒーロー映画に仕上がっています。 まだ観ていないという方は、ぜひ一度鑑賞してみてください!


挿入歌の「Something In The Way」といいメインテーマの「The Batman」といい、本作は結構刺さる曲が多かったですね〜。勉強の時はいつもサントラ流して気分上げてます。バットマン、良いなぁ〜(*´ω`*)