るるびっち

THE BATMAN-ザ・バットマンーのるるびっちのレビュー・感想・評価

3.2
引きこもりのコスプレ覗き男。
バットマンというよりSICKマンである。
大体バットマンの登場人物はサイコばかり。
主人公を含めて、大抵心の闇を抱えている。
ゴッサム・シティというのは、本当は入院患者の妄想の中の街なのではないだろうか。
だからこそ、なぞなぞばっかり言ってる奴や冗談ばっかり言ってる奴が出て来るのでは?
現実には、病院の片隅でブツブツ言ってる人たちなのではないか・・・

バットマンが何度も何度も何度も何度もリブートされるのは、現代人が病んでいるからだろう。
都会人の病理や神経症を反映しているのだ。
都会の片隅で、自身の闇を抱えながらサイコ犯罪者を狩るヒーロー。
同族嫌悪という言葉があるように、自分と似てる者を人は嫌う。
バットマンと犯罪者たちは実は同列。「復讐者」という言葉で響き合っている。
そこから抜け出せるか否かというのが、本作のテーマだった。
それだけの事を言うのに、3時間も要らんだろうとは思うが。
カウンセリングだから仕方がない。
闇落ちヒーローを、カウンセリングする映画。
リドラーはカウンセラー。
なぞなぞを解くという遠回りなカウンセリング。だから3時間。
しんどいわ!

バットマンの影響か、アメコミヒーローは段々深刻化している。
リアル志向なのか?
スーパーマンでさえ超ネクラに。
ジョン・ウィリアムズ作曲の、ご陽気なテーマ曲はもう使えない。

今こそ、明るいヒーローが新鮮なのではないか?
幼児のヒーロー、『アンパンマン』を貸し出しましょうか?
ヒーロー映画は、無邪気さを取り戻さねば。
ヒーローは病んでる大人のものではなく、子供達のものなのだから。
しかし今のハリウッドなら、『アンパンマン』さえリアルに深堀するかも知れない。
顔を食べさせるところを、リアルに再現されたら・・・
「僕を食べて」って、相当ヤバいよ😱😱😱😱💦
トラウマで飲食できなくなるかも・・・
スプラッター『アンパンマン』。
やなせ先生、提供してみます?
るるびっち

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