THE BATMAN－ザ・バットマンーの安宅のネタバレレビュー・内容・結末

世間の評価ほどに面白いかな? と疑問。176 分、飽きることなく映画に没入しました。キャットウーマン、ペンギン、リドラーとバットマンお馴染みのヴィランが登場し画面は賑やか。バットマンとゴードンの探偵ペアが謎を追う展開も先が気になる良い構成。ただ本格ミステリほどの謎解きがあるわけでもなく、ド派手なアクションがある訳でもなし。そしてブルース・ウェインの背景がよく見えませんでした。医師で慈善家で市長に立候補した父(と母)が幼い頃に射殺されたこと。幼くして孤児になったこと。2年前からバットマンとして活躍していること。信条が復讐であること。それらは分かります。しかし、特殊部隊の訓練を受けた描写もなく、歴代バットマンほどのギミックを持っている訳でもない、いわば等身大のバットマンがなぜあれほどに強いのか? 爆弾や銃で吹き飛ばされる以外、戦闘で苦戦していることがない。リドラーにしても同じで、孤児であることは分かるのですが、ポッとヴィランに成っていた感じがします。