このレビューはネタバレを含みます
印象は「ノーラン3部作」に近い。
それまでの細かい、無理が生じていたような部分を随分解決している。
ウェイン産業の御曹司であるブルース・ウェインがバットマンだが、ノーラン3部作でもそうであったように、バットマンを実現するには財力が必要なのは大切な設定だ。そこはジョーカーともHK変態仮面とも違って欲しい部分だ。
バットマン態のマスクもヘルメット機能であるしボデイにまとうアーマーは戦う際には不可欠だ。機能的で「単なるコスチュームではない」と表現していると思う。ディテールにとことんこだわっている。さすが「クローバーフィールド」の監督だけある、
バットモービルも弾けていて痛快でかっこいい。
少しキャットウーマン(セリーナ・カイル)の個性と必然性が薄い気がするが、やはり肝心な場面に登場させている。
ただし監督のマット・リーヴスはシリーズで本作のオファーを受けたのであろうせいか、なんとはなしに「続編があるんだろうな」と思わせてしまう空気を作品中に感じるのは仕方がないところか。ともかく続編も楽しみだ。