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THE BATMAN-ザ・バットマンーのmalのレビュー・感想・評価

2.0
んー暗い!画面にしろテーマにしろ暗いです。けどバットマンだし、そんなものか。単なるヒーローものではないですね。ノワール的なハードボイルドな作品で、探偵もの&アクションって感じ。ただしどちらも個人的には出来がいまいちに感じて、出来損ないの『セブン』みたいな印象でした。謎に全然惹きつけられなかったので、コスプレした陰鬱なマッチョが何かやってる、くらいにしか思えず。アクションは派手さはないけれど リアリティはあるというか。でも見ていてそんなに面白くはなくて、カーアクションも微妙。リアリティあるといえばそうなんですが、映画でそれを見たいかと言われたら、うーん。作品全体のカタルシスは少なめ。ヴィランがいて倒しておしまいではなくて、街全体にはびこる不正や悪徳が元凶なわけだからそれも致し方なしか。面白くはないけど。
バットマンってやっぱりすごく変な人。なぜアメリカで国民的に人気があるのかいまいちわからないけれど、魅力はやっぱりあるんでしょうね。今回のバットマンは他の作品よりも一層変態的。朴念仁、変人感、中二病感がすごくて、女性経験とかなさそう。 自己犠牲をものともしない偏執的、 一言で言えばドMで、そもそも一人単独自警団やっちゃうぐらいですからね。危なすぎる。劇中でも頭悪いとか言われちゃってるし、人の話あんまり聞かないし、実際そうだろうな。独断と偏見で動く彼がヴィランと何が違うのか、その答えはラストのシーンが象徴的ですね。具体的には人を救助すること。その一線が彼をヒーローたらしめるのかなと思いました。
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