このレビューはネタバレを含みます
バットマンの成長の物語。
悪人の駆逐、自身の親を殺めた敵を探すことにのみ目を向けていたバットマン。ヴィランであるリドラーの投げかける謎を解き明かしていく中で、一見善に見えた人々の行動の裏にうごめく悪意を目の当たりにし、 正義とは何かを問う。そして、人を救う道へと進んでいく。
全体的にダークな雰囲気で、ホラーが苦手な自分は、映画館で見るのは難しかったと思う。が、バットマン特有のガジェットを使った、それでいて人間味のあるアクションが堪能できてよかった。そしてストーリーも、被害者が増えるごとに段々と真実に近づいていくワクワク感、一歩先で何が起こるかわからないドキドキ感に加えて、リドラーの正体が明かされ、捕縛された後も続く壮大な計画の目新しさもあり、飽きずに楽しめる作品であったと思う。
また、リドラーのキャラクターも個人的には好みで、強大なパワーを持つわけでも特殊な力を用いるわけでもなく、サイコパスとして描かれながらも、誰かにかまってほしくて主役になりたい駄々っ子のような、日常のすぐ近くにいるような気がするリアリティのある悪役だと感じた。
次作はジョーカーが出そうな雰囲気があるので、今後にも期待。
