銀幕短評(#598)
「ぼくらの亡命」
2017年、日本。 1時間55分。
総合評価 77点。
護符を貼る貧乏神が、口も利かずに おんなに恋をするはなし。じゃなかった、貧乏神でなくて 貧乏な おとこだった。護符でもなくて 呪文だった。でも、護符も貼ってある。
いいと思うひとはすくないかもしれない この映画を、とてもいいと思う わたしは。カットカットの作画が 尋常とは思えないうまさでバトンをつなぎ、むねがすく。風が気持ちよく吹く。
善と悪とが対比することばではなくて、満足と不満足が かれらのすべての価値を決めるのかもしれない。心臓の音が 審判の音が、きっかりと時をきざむ。善意をだきしめる必要がある。
ひろゆきさん 早速鑑賞されたのですね!嬉しいです。