しゅん

THE NET 網に囚われた男のしゅんのレビュー・感想・評価

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)
4.0
北朝鮮で暮らす男が主役。

男は国境の河で漁をして、貧しいながらも家族と暮らしていた。たぶん一般地方国民の生活なのだろう。
漁の最中、エンジントラブルに見舞われ韓国に流れ着いてしまう、そこで待っていたのは韓国警察だった。
男がいくら事情を説明して帰国を望もうが警察は『亡命を望む』か『スパイだと認める』の二択を拷問のような尋問によって迫るのだった。
果たして男はどうなんの?って話。

韓国・北朝鮮の両国にとって朝鮮戦争が遺したものは軍事境界線だけではなく人々の心の中に傷痕を残しているんだなと思った。こりゃー 統一は遠い話だなと思った一方で警護(監視)についた男性との友情も描いていて統一へのヒントだとうっすら思った。

男は家族の無事を願っていた。
そんな当たり前の事が伝わってきた。
北朝鮮という国にステレオタイプのイメージを持ちがちの日本人こそ見たほうがいい映画だったんじゃないかなー

両国を中立な視点で描いていた気がする。
映画の中の事が全てとは思わないがお勉強になりました。
しゅん

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