茜

魔鬼雨の茜のレビュー・感想・評価

魔鬼雨(1975年製作の映画)
3.0
まきう。口に出して言いたくなる。まきう。

最初はモタモタ間延びしててつまらないなぁって思っちゃうんだけど、どこか嫌いになれない味わいのある映画。
赤色が美しい映像や両目がなくなった人間のヴィジュアルなど独特の不気味さがあって良い。
劇中で最大のインパクトを残す「人が溶ける」シーンは驚きの長尺で改めて見てみると10分くらいあった。
予想外の長さに段々可笑しくなってきて途中から声出して笑いながら見ちゃったんだけど、まさしく絵に描いたような「グチャドロ」な景色は心血を注ぐ製作陣の姿が目に浮かぶようで素晴らしいです。
オカルトベースなストーリーも決して適当ではなく真面目に考えられている印象を受けたので、もう少し前半のテンポや見せ方が違えば相当化ける作品のような気がしてならない。

んでもやっぱり何より評価したいのは「DEVIL'S RAIN」を「魔鬼雨」と翻訳した人の類い稀なるセンス。良すぎる。
茜