CANACO

ザ・マジックアワーのCANACOのレビュー・感想・評価

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)
3.6
映画館で観て以来、2度目の鑑賞。

初見の当時は、佐藤浩一さんがこんなに三谷幸喜コメディにハマると思ってなかった驚きと、三谷氏の趣味と映画愛全開の味付けがやや濃いなあという印象があった。当時隣で見ていた連れは、佐藤さんの村田にどハマりして大爆笑していた。

舞台の世界観は映画「シカゴ」とビリー・ワイルダー作品をごた混ぜにした感じ。深津さんはシャーリー・マクレーンのイメージでキャスティングされたのかな?と想像。

十何年経ってあらためて鑑賞し、市村萬次郎さんの存在感光る〜とか、まだ大和田じゃなかった頃の香川照之さんと市川亀治郎さん両方出てたんだな(絡んではいない)とか、誰かわからない&雑魚キャラすぎる寺脇康文さんのワンチャイはカメオ出演の体をなしていないだろとか、細かいところで昂る。
一番のときめきは、柳澤愼一さんが「奥様は魔女」のダーリンの声をやっていたとWikiで知ったこと。

作品としてはちょっとベタで子供っぽい印象。マフィアサイドのストーリーはふわふわしすぎているような。リアルとファンタジーをくっつけた難しい世界でも話を展開できる三谷氏の力技、演技だけで説得力をもたせられる役者さんたちは凄い。

佐藤浩一さん演じる村田がいいなとあらためて実感。村田とマネージャー(小日向さん)、高瀬允(柳澤さん)、裏方チームのキャラ設定、ストーリー、芝居がしっかりしていたからだと思う。
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