斎藤工が監督もしていたなんて知らなかったけど、こじんまりして、でも味のあるいい映画でした。
借金を作って家出していたお父さんのお葬式のシーンがメインなんですが、濃い弔問客ばかりで…だからコメディになっているのかな？
死者を悼む葬儀と対照的にビジネスライクな葬儀が描かれ、人が亡くなった時はこんな風に見送れたら、と思いました。
個人的には、うちもここまで酷くないけど、幼い頃両親が離婚して、母がシングルマザーのサラリーマンで私たち兄妹を育ててくれて、その後父が亡くなったので、少し自分の気持ちと重なる部分もありました。
私はあんな風に父に思い入れが無くて「部活が忙しい(高校生だった)」とか言って、死に際にも会っていない。母も兄も墓参りすらしてなくて、最近オットから墓参りしたいって言われて、初めて墓の場所を親戚から聞いたくらい。
だから映画の世界はこんな風に美しく描いてくれて、良かったと思いました。
